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行き場の無いピリオドの行方

今回は、しばらくご無沙汰だった、ギリジンのキャラ萌え的近況というか動きというか。
バリバリのキャラ妄想劇場なので、苦手な方はご注意下さい。

展開について、一応大まかな事前確認はとってありますが…問題あるようでしたら教えてくださればと。
ダイジェストになってしまい申し訳ないです;


続きからどうぞ~。




懐中時計に指輪を託し、緊張の一瞬。
彼女が涙を流したときにはどきっとした。何かまずいことをしてしまったのか、と。
自分で良いのかと、彼女は問うた。
返せる答えなんて、ひとつしかないのに。
貴女じゃなきゃだめなんだ。

日本では男女が愛を確かめ合い、あるいは友人同士で日頃の感謝を形にして渡し合う、ここぞとばかりに市場が賑わう如月の或る日。
市場では手に入らない、少しだけ包装に失敗の跡が見えるその贈り物に顔がほころぶ。
自分は想いを花束に込め、西洋を気取ってみた。
いつもありがとう。…愛してる。

こんな幸せな日々が

ずっと続くと思っていた。



 -繰り返す悲しみのメビウス-

いつものように、知の戦いの場へ。
体系が大幅に変更されてから会っていなかった彼との、久々の邂逅だった。

その黒い背が

以前には感じなかった、不気味な静けさを湛えたその背。彼は僕と目を合わせない程度に一瞥をくれると、驚くほど平坦な口調で告げてきた。
「この試合が終わったら…タワー入り口近くまで来てくれる? もちろん1人でね。」
タワーといえば、今は閉鎖されていて人気(ひとけ)がなくなっている場所である。そんな場所に呼び出すとはどういうことだろう。まさか口説こうというわけではあるまい。
そんな冗談も許されぬような何かを感じた僕は、素直に彼の指示に従うことにした。


決勝を終えて約束の場所に向かってみると、そこには早々に会場を後にしたハントが待っていた。
念のため、充分な間合いを置いて立ち止まる。
「やあ、探偵君。フィアンセとはうまくいってるかな?」
突然なんてことを言い出すのだろう。というかそれ以前になんでこのことを知っているのか。あまりのことに流石に面食らった。
「今日は、君に耳寄りな情報を教えてあげようと思ってね。」
僕が言葉を失っているのをいいことに、自分のペースで会話(今のところ一方通行だが)を続ける。
サングラスに隠された彼の眼を窺い知ることはできない。

「――君は、伊井産業にまつわる事件を覚えているかな? それ自体目立たない団体だし、もちろん表沙汰にはならないようなものだけどね。」
君にとっては、ありふれた案件だったかもねぇ。苦笑交じりのその言葉で思い出す。
もう何年も前に…情報を提供したことがある伊井産業。
自分が、闇にまみれて情報屋をやっていた頃に。
目の前の人物に戦慄を覚えた。
彼は自分の何を知っているのか。彼が言いたいことは何なのか。
…はっきりさせておく必要がある。




そのとき聞いていなければ、後悔することにならなかったのか。
しかし知らないままでよかったかと問われれば、肯定することはできない。
とにかく、知ってしまった以上は――


僕はもう、彼女に会うことはできない。



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ギリジンの過去のテーマ・Janne Da Arcの『メビウス』にのせ、新章のスタートとも云うべき小話を投下させていただきました。
ずっと前から温めていた設定を無事出すことができそうです。
彼によって語られた内容については、次回にて…。

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