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過去の悲しみを

前回の続きの小話です。
相当好き勝手やっております。

2次作品が苦手な方や、「協会員はこうじゃないと!」というのがある人はご注意下さい。


続きからどうぞ~。




どの市場でも、需要が高いもの、稀少なもの、そして供給に至るまでに危険が伴うものは高値で取引される。
故あって、情報を売って食いつないでいた時期があった。理由などたいしたものじゃないが、問題はその手段だった。

- BYE-BYE遠く過ぎた日よ -

金と同じくらい情報がものをいう世界。真偽が闇の中で渦を巻く。
伊井産業は、自分たちにとって邪魔な者を潰すべく情報を集めた。彼もその手段のひとつだった。
一方彼は、この世界そのものに対し嫌気が差し始めた頃だった。
情報のためなら汚い金を流した。明日の生命のためなら人に近づき結果として裏切ることも厭わなかった。
その界隈での評価が下がれば、次第に依頼もなくなり足も洗いやすくなるだろう。だらだらと粗い情報を流しつつ、しかしきっかけが掴めずに…否、踏ん切りがつかずにいた。手放したあとの生活が実は怖かった。
転機が訪れるのはもう少し先である。

今回の依頼主が提示したターゲットに関しても、適当に捜査した。
20代前半の男性。極秘裏に、伊井産業の敵団体に情報をリークしているとの噂。無論彼も生活のためだろうが。
調査して分かったのだが、彼には瓜二つの弟がいるらしい。らしい、というのは自分の目で確かめたわけではないからだが。ひょっとしたら双子かもしれない。
――まぁ、詳しく調べる必要もないだろう。これでまたひとつ評価が下がればいい。
いつどこにいるかなど本人に関する調査結果だけ報告して、兄弟の件には触れなかった。


--------------------------------------


年貢の納め時というやつなのか。
数人の男の声が聞こえる。じきにこの部屋までやってくるだろう。
なぜ居場所がバレたんだ。いや、今はそんなことを考えている場合ではない。
あきらめてたまるか。
せめて、自分の背後で震える彼だけでも。

「なっ…2人、だと…?!」

…敵は、彼の存在を知らなかった?
ここで判断を誤らなければ、あわよくば……!

何があろうと絶対に何も言うなと釘を刺し、まかせておけと肩を抱いて。
その手をといたとき、大舞台の幕があがる。


-------------------------------------


「――『こいつの情報に苦しめられた雑魚どもが、ざまあみろ』って発狂した…ふりをした僕を見て、まんまと“僕”だけを捕らえていったよ。余分な悪評と経費はどこも避けたいからねぇ。
なんとか命からがら逃げ出して、協会の前身となる団体に拾われたってわけ。」
サングラスを外す。露になる双眸。
切れ長の目。真っ赤な瞳。
髪の色など、染めればどうとでもなる。
同い年か年子かは分からない。とにかく、彼女の義兄と、極めて濃い血のつながりがあることは火を見るより明らかだった。
「ま、彼は事件のショックで記憶をなくし、僕らは離れ離れになっちゃったけどね。
君が中途半端な情報を流してくれたお陰で……

……彼は、命を落とさずに済んだんだ。
つらい過去も忘れて、陽の当たる場所で幸せに暮らしている。」

一瞬だったが確かに見た。そのとき初めて、その瞳に、心からの優しさを。
己の存在が対象のなかから消えても、彼の兄弟愛が消えることはなかったのだ。


「てなわけで、感謝してるよ探偵君。これからも彼女と仲良くね♪」
「僕を…恨まないのか。」
「さっき言ったばかりでしょ、感謝してるって。別にどうこうしようってわけでもないよ。ただ話がしたかっただけだから。」
あと、彼と僕とはもう何の関係もない。僕は僕で、未来を歩いていくだけさ。
あっけらかんと言い放ったその言葉、飄々かつ凛としたその姿勢は、なるほどあの人物を彷彿とさせた。
羨ましいくらい眩しかった。



佇む僕を残し、何事もなかったかのように去っていく。
彼の口ぶりから察するに、かの義兄妹はこのことを一切知らないのだろう。
彼はもう関係ないと言っていたが、自分はどうしてもそういう結論に至ることはできなかった。

兄の人生を壊した人物と付き合いたいなんて人がいるとは思えない。
知ってるか知らないかはこの際問題ではないのだ。


その日から、自主的な連絡も経った。
せめて、彼女との関係は、時が流してくれますように。



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とりあえずこちらからの提示はここまでです。遅くなってしまい申し訳なく…!!(汗)

ギリジンは相当過去を気にするタイプ。うじうじしすぎです。
すぱっとしていて、自分に自信を持っている人たちを尊敬と羨望の眼差しで見ているんですね。
ギリジンの過去と、「アンサー協会には前身となる団体があった」という設定は(別物として)考えてあったのですが、少し前、会合であちら様のキャラもあわせてのまさかの融合を果たしまして…! 感謝してもしきれないっす!

あとは、こちらとしては相手様の動きを待つということで……(ぁ)。

ここまで読んで下さりありがとうございました!
色々と失礼致しましたー!!(逃)

| Answer×Answer | 23:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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