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小劇場 願いは透明なままで(後日談)

随分間が空いてしまいましたが、今回の小劇場シリーズの〆になります。
小劇場の後日談ではありますが……。


展開がまずいようでしたら、ご連絡いただければと思います。>何気に私信

アテンション。
・かなり長いです。
・協会員を私物化(!)しているので、2次創作が苦手な方、
 このキャラはこうじゃなきゃというのがある方はご注意下さい。
・微妙にPG-13的な発言があるかも知れません。スルー推奨。←
 (PG-13というのはR-18の13歳版みたいなものです。)

続きからどうぞ~。




また新しい朝がやってきた。
いつもと変わらない朝だが、少し前から手順がひとつ増えている。
魔を祓うとされる銀の輝き。シルバーのペンダントを首からさげて、身支度にとりかかる。

コートの下の小物入れにはパワーストーン。最初見ただけでは分からなかったのだが、調べてみたら自分の誕生石であることが判明した。なるべく肌に離さず持っていたほうが良いと思い、ここに入れておくことにした。
共に、あの日もらったものだ。
「こんなのしか用意出来なかったけど、受け取ってください。」
そんな風に彼女は言ったけど、僕にはもったいないくらいのプレゼントだった。
「ありがとう、大切にするよ。」
彼女を守るためには、まず自分の身が守れなくてはいけない。

それにしてもあの後、彼女が自分に寄りかかったまま寝てしまったのには焦った。
僕にはどうするわけにもいかないので、そっと横にして慎さんを呼びに行った。
…車などでの移動のとき以外、僕が彼女を腕に抱いて運ぶことになったという事実は、当然恥ずかしくて言えてない。



外見には見えないけれど、いつの間にかどこかに行っていた僕を繋ぎとめてくれる鎖と、居場所を示す銀のクロスを身につけ
澄んだ黄金色の宝石に込められた祈りを感じながら
今日もひとまず事務所へと出勤する。

そういえば今日は外回りだっけ。
カフェレストランで食事がとれればいいな。なんて。



=============================================



早く着きすぎてしまったか。
待ち合わせをしている男は律儀で、必ず5分前にはやってくる。
だから、何か他の事をするならそれよりも前に来なければならない、のだが。

遠目に一軒のカフェレストランが見える。あちらからは死角で、こちらからは何とか見える程度の場所。
ここが、近付ける限界の場所。
現在この場所にて遊びの待ち合わせ中。約束の時間まであと30分ほど。


名を呼ばれてふと気付くと待ち合わせの相手がいた。時計を見ると分針は11を指している。5分前。
もうそんなに経っていたのか…。
「はい、お誕生日おめでとう!」
「わ、覚えててくれたんだ。ありがと♪」
プレゼントを差し出してくる相手、屈託の無い笑顔に、つい別の人物を重ね合わせてしまう。
その男は今は、遥か遠く、記憶の彼方にいる。
なぜだろう、顔が似ているわけではないのに。


「――行かなくて、いいの? 彼にとっても…誕生日なはず、だよね。」
先程とは一変して心配そうな顔を向けてくる目の前の男は、僕の過去を知る数少ない人物のひとりだ。またその逆も然り。
「……。」
店の方を一瞥して――また顔を戻す時には、いつもの表情を作っていた。
「……いや? 今日じゃないでしょ。というかそもそも彼と僕は何の関係もないし。対戦したことすらも無いんだよ。」
「それは、」
君がそう望んでいるからじゃないのか、とでも言おうとしたのだろう。後半は唐突な女性の声と熱烈なアタックによって中断された。
「アレックス様ぁーーーーーっvvv
「ぅぐっ!?」
ごく緩いウェーブのかかったポニーテールを揺らし、女性にしては長身な身体で横手から思いっきり抱きつかれ、よろけて倒れそうになったところをなんとか踏みとどまる。
な、なんでここにいるの?! と心底焦った様子の男に、ちょっと嫌そうな顔をしつつも「あの男が教えてくれたのです」とこちらの顔も見ずに指をさして答える女。あの男とは無論自分のことである。
「あの男は邪魔ですが、貴方と一緒にいるためなら仕方ありませんわ。」
「え、ちょ」
色々言いたいことはあるらしいが、ありすぎて何からつっこんだらいいのか分からないらしい。ただオロオロする彼は結局僕に泣き入ってきた。
「な、なんとかしてよ~;」
「そんなこと言われてもねぇ」

肩をすくめたその時、僕の携帯が鳴った。なんというグッドタイミング。
「はい。……えっ? あぁ、そうなんだ。他のとこは? ――そっか。分かった、仕方ないね。すぐ行くよ。」
電話の内容は想定外だったが、結局のところ概ね予定通りなのは変わらなかった。
「どうしたの?」
と問う男の顔が若干青いのは、気のせい…じゃないね。
「サーバートラブルだって。Sリーグの人手が足りないから僕行かなきゃ。」
「だったら僕らも出たほうがいいんjy」
「SSもCも足りてるから大丈夫だって。足りなかったらそっちにも連絡行くだろうし。…というか君は有給消化しなきゃダメでしょ。去年は使い切れなくて、ボス呆れてたじゃないか。」
半ば強引に相手の言葉をさえぎり…って、彼はこんな目に遭ってばかりだな。ま、運命かもね。
肩を掴んでぐっと顔を寄せて、そばに居る女性に聞こえないように耳元で囁く。
「ちゃんとだいてあげるんだよ?」
「……。…そりゃ、食事で女の子にお金出してもらうわけには行かないけど。」
「そうじゃない。標 準 語 的 な 意 味 で。ていうか接続地の設定上そうなってるだけで、別に僕が富山出身じゃないこと知ってるくせにー。
ま、彼女のことだから君から……いや、なんでもないw」
そこまで言うと手を放し、ぽんぽんと背中を叩いて半ば泣き顔な彼を送り出す。
「誘っておいてごめんね~。それじゃ、ごゆっくり♪」
「ちょっ、待って――」
「いいじゃないですか、彼には仕事があるのです。さ、行きましょうv」
がっちりと腕を掴んで上機嫌な彼女に連れられる形で、彼らは街の中へと消えた。


あの時電話がかかってきたのは実は偶然じゃない。あの時間に電話をかけてくれるよう、事前に頼んでおいたのだ。
適当な理由をつけて2人きりにさせるイタズラの作戦のひとつだったのだが、理由も一緒に舞い込んでくるとは思わなんだ。まぁ結果オーライかな?


ねぇ、アレキサンダ。
君は「僕が彼との接触を避けている」と思っているみたいだけど、それは厳密には違うよ。
生まれ変わった彼の人生を、妨げる可能性があるからそうしなければならない。
僕もなんだかんだ言ってシアワセなほうだから、彼にはもっとそうでいてもらわなきゃいけないんだ。

そこに僕という存在は、必要無いはずだから。




========================================

【あとがき】

色々とごめんなさい(土下座)。

ハントの気持ち(双子さんの意識の微妙なすれ違い)を書いてみたかったのですが、ヴィアレに持っていかれました。←
あ、後半の待ち合わせ話は 語り手=ハント・男=アレキサンダ・女=ヴィヴィアン となっております(今更すぎる)。

意外とハントのほうは「絶対に会う必要は無い」とは思ってないんじゃないかと。
また、ハントは、気が優しくしっかりしているのにどこか頼りないアレキサンダに、かつての弟さんの面影を見ています。

ケン○ンショーで「富山弁で『(代金を)おごる』ことを『だいてやる』と言う」と知り、これは! と思って採りいれてしまいました。後悔はしてませn(爆破)

あと、ギリジンサイドで。
腕に抱いて運んだって表現があるんですが、つまりはその…お姫様抱っこ、です;


ここまで読んで下さりありがとうございました!
そしてすみませんでした…ッ!!

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